>>> next page

SanDiegoぶらり一人旅(3) Tijuana〜La jolla編

7月6日。早朝は曇っていたもののホテルを出るころには日差しも強まる。2日目に予定していたMexicoのTijuana(ティファナ)には今日行くことにした。
まずはホテルで、昨日入手したMTSバス・トロリーの路線図を確認。ただここ2日間の経験から、4thSt.からダウンタウンに向かうバスにのり、ダウンタウン手前で下車すればトロリーの駅があるはず。その理解は正しかったが、バス停3つほど手前で降りてしまい、3ブロック歩くことに。バスの運転手などへの確認を怠るとこうなる。
なんとか、トロリーの駅に到着。しかし、目の前を出発していく電車はまさに、ティファナへのゲートとなる町SanYsidroへ向かうトロリーBlueLine。自販機で$2.25のチケットを購入。ホームレスが、チケットを買っている私のそばに来て、じろじろ見ている。最大の警戒心を払いながら目を合わせずさっさと購入してトロリーを待つ。
待つこと10分、トロリー到着。トロリーはいわゆる路面電車で、改札もなければ駅員もいない。ドアも手動(ボタン式)。が、途中、大き目の駅に停車すると、ガードマン風の乗務員?がドカドカと乗りこんできて乗車券をチェック。券を持っていなかった隣のボックスシートの若者が連れて行かれる。 それから10分近く電車は走り、47thSt.という駅を発車したあたりで、あと残りの駅はいくつかを確認しようと、車内の路線図を確認するがBuleLine上に47thSt.なんて駅はない。小さい駅だから表示されてないのか、と納得して。さらに10分。「まてよ」とBlueLineとクロスして走るOrangeLineの駅を確認、、、げ!間違えてる!これはOrangeLineだ。慌てて47thSt.から2つ目のEncanto/62ndSt.駅で下車。またしてもやってしまった(笑)
回りは住宅街のようで何もない、母親に連れられた子供が騒いで走り回っている。地元の子供が群れている。ちょっと大変なとこに来てしまった。とりあえず駅の券売機でルートと値段を確認する。さっき乗車券をチェックしていた大きな駅、12thSt. & Imperial Transfer Stationで乗りかえられることがわかる。
戻りの切符を購入し20分ほど電車を待つ。電車に乗ると、ボックス席の対面に白髪のおばあちゃんが座る。すぐに何やら話しかけてくる。歯のない口でもごもごしゃべるので「ん?Sorry. Pardon me?」と聞き返す。「今日もだんだん暑くなってきたわねぇ。あなたこの辺に住んでるの?大学生?」どうやら場所的に観光客が来るところではないようで、現地人に間違われたようだ。二つ目の駅くらいで彼女は下車。私は「Have a good day.」と見送る。
ようやく12thSt. & Imperial Transfer Stationの駅に到着。乗り換えまで20分ほど待つ。今度はしっかりと行き先・Lineを確かめてトロリーに乗りこむ。予定を大幅にオーバー。ま、のんびり行こう。
乗り換えてから約30分。やっとSan Ysidroにたどり着く。Mexicoはもうすぐそこ。
看板と人の波が、Mexico国境へ私を導いてくれる。
高速道路の料金所のようだが、これが車でのMexico国境。初めて目の当たりにする国境。なんだかExcitingな気分。
歩いて越える国境は、鉄の回転扉。米国からMexicoへの入国は簡単だ。
鉄の回転扉を通ったすぐのところに、本当の国境の位置を示す?碑がある。今私は、米国とMexico国境をまたいでいる。
たくさんの店が集まる広場を抜け、Rio Tijuana(ティファナ川?)を渡る。目の前にお金を入れてもらう器を置き歌を歌う子供。手に多くのネックレスを持ち買ってくれとついてくる子供。ここの子供達はたくましく生きている。
「見るだけタダ」などと日本語での呼び込みはとりあえず無視して、私はTijuanaのメインストリート、Revolucion Ave.を目指す。途中、ろう人形館を発見。確かガイドブックに載っていた。とりあえず見ておく。
料金は3ドル。ろう人形のモデルは、歴史上の人物から、吸血鬼や狼男など架空の人物、俳優や歌手など多岐にわたる。写真は、左からダイアナ妃、マリリンモンロー、ジュリアロバーツ。これらは出来の良い方。
Revolucion Ave.沿いは両側に多くの店が並ぶ。特に、革製品、銀製品、薬の店が多い。薬はやめたほうがいいと、一色教授に教えれていたし、買うつもりもないので、とりあえず革製品か銀製品をお土産にしよう。日本人を見ると「タナカさーん」「見るだけタダよ」「お待ちしておりました」「しゃちょうさん」「そこのサムライ」「おいスケベ」などと声をかけてくる。誰が教えたのか、放送禁止用語で声をかけられることも。
片側を歩き、特に良さそうな店も無いので、反対側を戻ってくる。もう13時近く。お腹もすいてきた。急いで買い物をしないと。。
半分ほど来た道を戻ると、Azteca(アステカ)という店を発見。ヒゲの男が話しかける。「アミーゴ。見るだけタダ」。中に入る。「財布どう?」「ベルトあります」と日本語で話しかけてくる。こっちは英語モードなので「I wanna a hat. like a cowboy」などと話す。「こちら来て下さい。この帽子。本物のバッファロー革」と言って、ライターを取り出し、売り物の帽子に火をつける。でも燃えないし変色もしない。「かぶってみますか」「Ya, but I like brawn one」と茶色のハットを試着。まー、いい感じ「How much is this?」「他の店ニセモノ。これホンモノ。アメリカで買ったら120ドル。Mexicoで買ったら100ドル。でもあなたアミーゴ。90ドール」。渋い顔をすると「あなたいくらなら買う?ここに書きなさい」と紙を差し出すので、40と書いてみる。「おー、おはなしにならない。それはだめ。40だめ。」と言って40に×をつける。もう一つのハットを持ってきて「これ豚革。これなら40ドル。でも良くない。わかた。あなたアミーゴ。70ドルでいいよ」。んー、と渋ると「あなたいくらなら買う。あなたここに書く」と言ってまた紙を差し出す。45と書く、、また困った顔をして「45だーめ。あなたアミーゴ。これナイショの話。60ドルでいいよ」とやり取りを繰り返した結果、50で落ち着いた。
やりとりが結構楽しかったので「What's your name?」と聞くと「わたしの名前は、ヴェッペです」こちらも名前を言い「ありがとうMikitoさん。あなたアミーゴ」と言われる。最後に「I wanna goto Mexican restaurant. Will you tell me the best restaurant?」と言うと、通りの向かいを指差す「That green wall?」「Yes」。最後に「Gracias!」と言って店を出る。ハットが高いのか安いかは知らないが、なかなか楽しかった。
教えてもらったMexicanレストランは、良い雰囲気の店内。メニューをもらい、アイスティーとアボガド料理とビーフのTACOを注文。見た目もなかなかいい感じだが、実際、本当にウマイ。アメリカで今まで食べたメキシカンとは違う!サルサもフレッシュでベチャベチャした感じがない。
しばらくすると、楽器を持った二人が隣の席の家族連れにMexicanな歌を披露。スバラシイランチになった。しかも、全部で10ドル少し。チップを払っても12ドルに満たない。大満足で店を出た。
元来た道を戻り国境を目指す。事前情報では、Mexicoからの再入国の際には入国審査、荷物のチェックがあり多少時間がかかるらしい。長い列に並び順番を待つ。パスポートを見せ、X線の荷物検査に荷物を通す。問題なく再入国を果たす。
既に15時を回っていたが、予定通りSanDiegoの北部に位置するLa jolla(ラホヤ)のBeachを目指す。再びトロリーに載りOldTownへ。34番のバスに乗り換える。La jollaには34と34Aのバスがあり、34の方が時間がかかるがMission Beachを通るため景色がいいとのこと。約一時間ほどバスに揺られあらかじめチェックしておいたバス停で下車。
途中で水を買い、坂を降りていくと美しい海が見えてきた。
そこは芝の臨海公園になっており、若者達がフリスビーをしたり、寝転がって焼いていたり、老夫婦が海を見つめながら愛を語らう(かどうかは不明だが)など、美しい空と海に疲れが癒される。しばらく海を眺めたり海岸に降りてみたりし、遅くならないように帰路に着く。
帰りの34番のバスは海水浴客で一杯になり、そのままOldTownへ。また8番に乗りこみホテルへと帰る。
とにかく、今日は良く歩いた。気づいたら足に豆ができてた。
>>> next page

>>> next page